「家賃ってクレジットカード払いできるの？」
「家賃をクレジットカード払いにする方法を知りたい。」

このように感じている方は多いのではないでしょうか。

家賃の支払いは銀行振込や自動引き落としが一般的でしたが、クレジットカード払いできる物件も増えてきました。

クレジットカードで家賃を支払うと、ポイントが貯まったり支払い忘れを防げたりなど多くのメリットを得ることが可能です。

本記事では家賃をクレジットカード払いにするメリットや、支払いに利用するカードの選び方を解説します。

家賃の支払いにおすすめなクレジットカード5選も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

家賃をクレジットカード払いできる物件が増えている

近年は家賃をクレジットカード払いできる物件が増えています。

もともとは家賃をクレジットカード払いできる物件は少なく、銀行振込・自動引き落としなどの支払い方法が主流でした。

これまでクレジットカード払いが普及していなかった理由は、クレジットカード払いの際に手数料が発生するからです。

クレジットカード払いの場合、カード会社は手数料を差し引いた金額を不動産会社に振り込みます。

例えば80,000円の家賃を支払う場合、カード決済の手数料が5%であれば、不動産会社側には手数料が引かれた76,000円しか支払われません。

家賃(80,000円)ー手数料(4,000円)＝貸主側への支払い額(76,000円)

クレジットカード払いにすると不動産会社(貸主側)が損してしまうため、導入している物件が少なかったのです。

ただ近年はキャッシュレス決済が主流になり、家賃の支払いもクレジットカード対応とする物件が増えてきました。

家賃をクレジットカード払いにする4つのメリット

家賃をクレジットカード払いにするメリットは以下の通りです。

家賃をクレジットカード払いにすると、ポイントが貯まる・支払いのタイミングをずらせるなど多くのメリットがあります。

ここではカード払いにするメリットを詳しく解説します。

家賃の支払い方法を検討している方はぜひ参考にしてください。

ポイントが貯まる

家賃をクレジットカードで支払うメリットは、ポイントを貯められることです。

銀行振込や自動引き落としの場合お金が出ていくだけですが、クレジットカード払いであれば支払い額分のポイントが貯まります。

例えばポイント還元率が0.5%のクレジットカードで90,000円の家賃を支払う場合、毎月450ポイント貯めることが可能です。

ぱっと見少ない額ですが、12ヶ月続くと5,400ポイント還元されることになります。

さらに一部のクレジットカードでは、一定の利用金額を超えるとポイントプレゼントなどの特典を設けている場合もあります。

銀行振込や自動引き落としではお金が減るだけですが、クレジットカード払いであれば少しずつポイントを貯めていくことが可能です。

支払いのタイミングをずらせる

クレジットカード払いにすると、支払いのタイミングをずらせるというメリットもあります。

銀行振込や自動引き落としの場合、家賃の支払日には現金を準備できていなければなりません。

しかし敷金や礼金が上乗せされる契約当初や、更新料が追加で発生する契約更新のタイミングは、現金が不足してしまうという方もいるでしょう。

クレジットカード払いであればカード会社が料金を立て替えてくれるため、支払日に現金が足りなくでも家賃を払うことが可能です。

もちろんカード引き落とし日には現金を口座に準備しておく必要はありますが、支払いのタイミングをずらせる点がメリットと言えるでしょう。

家計管理がしやすくなる

家賃や生活費をひとつのクレジットカードで支払うことで、家計管理がしやすくなるというメリットもあります。

家賃・電気代・水道代・ガス代・インターネット代など、月々の支払いをまとめることで家計管理がしやすくなるでしょう。

カードによっては専用アプリで支払い状況を確認できるものもあります。

アプリ内で毎月の支払額を管理できるため、領収書をまとめて家計簿に記載するなど面倒な手間を省けます。

支払い忘れを予防できる

クレジットカード払いにすると、支払い忘れを予防することが可能です。

家賃をクレジットカード払いにする場合は、契約時に利用するクレジットカードを登録します。

すると毎月の支払い日に家賃が自動的に引き落とされます。

銀行振込の場合は自分自身で振り込みに行かなければならないため、支払いを忘れてしまう場合もあるでしょう。

しかしクレジットカード払いであれば自動的に家賃が支払われるため、自分自身で支払いをする必要がありません。

家賃を払い忘れてしまうと大家さんや不動産会社から信頼を失ってしまう可能性があるため注意が必要です。

支払い管理などが苦手な方は、クレジットカード払いにすることをおすすめします。

家賃のクレジットカード払いが可能な物件か調べる方法は？

クレジットカード払いが可能な物件を調べるためには、大手不動産会社の物件検索サイトを利用するのがおすすめです。

サイトによってはクレジットカード払い対象の物件を検索できたり、カード払い可能な物件の特集をしていたりする場合があります。

カード払い可能な物件には、一人暮らし向けのワンルームからファミリー向けの物件までさまざまな種類があります。

クレジットカードで家賃を支払いたい方は、まず物件検索サイトを利用してみましょう。

家賃の支払いに適したクレジットカードの選ぶ際のポイント

家賃の支払いに利用するクレジットカードを選ぶポイントは以下の通りです。

これから家賃をクレジットカード払いにしようと検討している方は、カードを選ぶ際の参考にしてください。

ポイント還元率が高いかどうか

家賃を支払うクレジットカードを選ぶ際は、ポイント還元率が高いカードを選ぶのがおすすめです。

カードによってポイント還元率が異なり、0.5%還元のものもあれば1.0%還元のものもあります。

家賃は高額な支払いのため、還元率によって貯まるポイントにも大きな差が出ます。

例として9万円の家賃を支払った場合のポイントの貯まり方をまとめました。

またカードによっては「年間○○円の利用で○○ポイント還元」などの特典を設けている場合もあります。

クレジットカードを選ぶ際は、ポイントが貯まりやすいカードを選ぶようにしましょう。

年会費の有無を確認する

クレジットカードを選ぶ際は年会費の有無を確認しましょう。

大半のカードは年会費を無料としていますが、一部のカードは「2年目からは年会費あり」としている場合もあります。

年会費が発生すると、せっかく溜まったポイント分がなかったことになってしまうこともあるでしょう。

できるだけランニングコストを抑えて利用するためにも、年会費がかからないクレジットカードを選ぶようにしましょう。

家賃支払いに対応しているか確認する

クレジットカードを選ぶ際は、家賃支払いに対応しているか確認する必要があります。

カード払いが可能な物件であっても、好きなカードで支払うことはできません。

基本的には不動産会社から指定されたクレジットカードしか利用できないため、家賃支払いに対応しているカードか確認することが大切です。

まずは不動産会社に利用可能なクレジットカードを確認するようにしてください。

家賃の支払いのおすすめのクレジットカード5選

家賃の支払いにおすすめのクレジットカードを紹介します。

本記事で紹介するクレジットカードは以下の項目を基準に厳選しました。

まずはそれぞれの特徴をまとめましたので参考にしてください。

カード	年会費	ポイント還元率	審査時間	カード発行時間	国際ブランド	ナンバーレスカード	追加カード
三井住友カード(NL)	永年無料	0.5〜7.0%	最短10秒	約1週間〜10日	VISA	あり	ETCカード 家族カード バーチャルカード
JCBカードW	永年無料	1.0〜5.5%	最短5分	約1週間	JCB	あり	家族カード ETCカード QUICPay
SAISON CARD Digital	永年無料	0.5〜1.0%	最短5分	最短即日〜3営業日	JCB VISA Mastercard American Express	あり	家族カード ETCカード
イオンカードセレクト	永年無料	0.5〜1.0%	最短1〜2週間	約2週間	JCB VISA Mastercard	あり	家族カード ETCカード
楽天カード	永年無料	1.0%	最短即日	約1週間〜10日	JCB VISA Mastercard American Express	なし	家族カード ETCカード

ここからはそれぞれのカードの特徴を解説しますので、自分に合うクレジットカードを探してみてください。

三井住友カード(NL)は年会費が永年無料

三井住友カード(NL)は年会費を永年無料で利用できるクレジットカードです。

申し込みから最短10秒でデジタルカード番号を発行でき、すぐに利用を始められます。

ポイント還元率が0.5〜7.0%と高く、利用金額200円(税込)ごとに1ポイントが貯まります。

加えて年間100万円利用するとさらに10,000VポイントPayギフトコードが還元されるため、家賃支払いに利用するとポイントを貯めやすいのが特徴です。

またクレジットカードの利用情報はアプリで一括管理でき、家計管理がしやすくなる点もメリットです。

年会費	永年無料
ポイント還元率	0.5〜7.0%
国際ブランド	VISA
審査時間	最短10秒※1
カード発行時間	約1週間〜10日
追加カード	ETCカード 家族カード バーチャルカード
付帯保険	・最高2,000万円の海外旅行傷害保険 ※利用付帯 ・｢選べる無料保険｣への切替可能
タッチ決済	対応
ナンバーレスカード	あり

※1：即時発行できない場合もあります。

JCBカードWはポイント還元率が1.0%と高いためポイントが貯まりやすい

JCBカードWはポイント還元率が高いクレジットカードです。

通常還元率が1.0%と高く、スターバックス・セブンイレブン・Amazonなどの身近な店舗でポイントを貯められます。

「OkiDokiランド」というポイント優待サイトを利用すると、ポイントが最大30倍になるのも特徴です。

家賃の支払いでポイントを貯められるだけでなく、日常的にポイントを貯めやすいのが特徴と言えます。

またカードはナンバーレスでセキュリティ性が高く、不正利用が心配な方にもおすすめです。

年会費	永年無料
ポイント還元率	1.0〜5.5%
国際ブランド	JCB
審査時間	最短5分※1
カード発行時間	約1週間
追加カード	家族カード ETCカード QUICPay
付帯保険	・旅行傷害保険(死亡/後遺障害の場合) ・ショッピングガード保険
タッチ決済	対応
ナンバーレスカード	あり

※1：即時発行できない場合もあります。

SAISON CARD Digitalはアプリで支払い管理できる

SAISON CARD Digitalは入会金や年会費なしで利用できるクレジットカードです。

申し込みをすると最短5分でバーチャルカードが専用アプリ上に発行されます。

プラスチック製のクレジットカードにはカード番号が記載されておらず、安全性が高く安心して利用できるのが特徴です。

支払い情報はアプリ内で管理できるため、生活費をSAISON CARD Digitalでまとめて支払うことで家計管理がしやすくなります。

ポイント還元率は0.5〜1.0%と特別高いわけではありませんが、溜まったポイントに有効期限が設けられておらず永久不滅で利用可能です。

家賃支払いなどで溜まったポイントが期限切れになってしまう心配がなく、気長にポイントを貯めていけます。

年会費	永年無料
ポイント還元率	0.5〜1.0%
国際ブランド	JCB VISA Mastercard American Express
審査時間	最短5分※1
カード発行時間	最短即日〜3営業日
追加カード	家族カード ETCカード
付帯保険	–
タッチ決済	対応
ナンバーレスカード	あり

※1：即時発行できない場合もあります。

イオンカードセレクトは最短5分で発行できる

イオンカードセレクトはイオン系列の店舗を利用する機会が多い方におすすめのクレジットカードです。

イオングループの店舗であれば、WAON POINTがいつでも2倍貯まります。

また毎月20日・30日の「お客様感謝デー」にはお買い上げ価格が5%OFFになるなど、家計をサポートしてくれるサービスが豊富です。

また年間50万円以上などの一定の条件を満たすと、年会費無料のゴールドカードが発行されます。

ゴールドカードになると空港ラウンジの利用・旅行損害保険の付帯など、手厚いサービスを受けることが可能です。

高額な支払いになりやすい家賃をイオンカードで支払えば、ゴールドカードを目指しやすいでしょう。

年会費	永年無料
ポイント還元率	0.5〜1.0%
国際ブランド	JCB VISA Mastercard
審査時間	最短1〜2週間※1
カード発行時間	約2週間
追加カード	家族カード ETCカード
付帯保険	・ショッピングセーフティ保険
タッチ決済	対応
ナンバーレスカード	あり

楽天カードはポイントが貯まるお店が多く日常使いにもおすすめ

楽天カードは楽天サービスを利用する機会が多い方は持っておきたい1枚です。

通常のポイント還元率は1.0%ですが、楽天市場の利用でポイント4倍になったり、楽天ペイを利用することでポイント還元率が上がります。

ポイントが貯まる店舗はマクドナルドやファミリーマートなどメジャーな店舗が多いため、日常的にポイントを貯めることが可能です。

年会費は永年無料で利用でき、ランニングコストをかけずに使えます。

年会費	永年無料
ポイント還元率	1.0%
国際ブランド	JCB VISA Mastercard American Express
審査時間	最短即日
カード発行時間	約1週間〜10日
追加カード	家族カード ETCカード
付帯保険	・海外旅行傷害保険
タッチ決済	American Express以外は対応
ナンバーレスカード	なし(裏面に番号記載あり)

※1：即時発行できない場合もあります。

家賃をクレジットカード払いする際の注意点を解説

家賃をクレジットカード払いにすると多くのメリットがありますが、利用時には注意しなけらばならないポイントもあります。

これから家賃の支払いをクレジットカードに切り替えようと検討している方はぜひ参考にしてください。

家賃の支払いでカードの限度額を超えないように注意する

家賃をクレジットカードで支払う場合は、限度額を超えないよう注意する必要があります。

限度額とはクレジットカードで利用できる金額の上限のことで、限度額を超えた支払いはできません。

万が一家賃以外の支払いで限度額を超えてしまうと、家賃が支払えない場合があるため注意が必要です。

特に光熱費や生活費をひとつのクレジットカードでまとめている方は、支払額が高額になりやすいため注意しましょう。

クレジットカードで家賃を支払う場合は、事前に支払い限度額を確認しておくことが大切です。

家賃のカード払いで口座残高が不足しないように確認する

クレジットカードの引き落とし日には、口座残高が不足していないか確認することが大切です。

まれにカードの利用が一時的に停止されていたり、支払い遅延が生じて口座に現金が振り込まれていない場合もあります。

引き落とし日に口座残高が不足していて支払いができないと、信用情報に記録されてしまう可能性もあります。

口座の残高不足を防ぐためには、クレジットカードの専用アプリや会員ページで「引き落とし前の通知」を設定するのがおすすめです。

通知が来たら必ず口座残高を確認するようにし、支払い遅れが発生しないよう注意しましょう。

家賃がポイント付与対象にならないカードもある

一部のクレジットカードは家賃の支払いがポイント付与の対象にならない場合があります。

高額な家賃を支払うのであれば、ポイント還元されるクレジットカードを選ぶのがおすすめです。

クレジットカードを選ぶ際は、家賃がポイント付与の対象になるか確認するようにしましょう。

指定のクレジットカードでしか支払えない場合がある

クレジットカード払いが可能な物件でも、自分の好きなカードで支払えるというわけではありません。

不動産会社が指定したカードでしか支払えない場合があるため、事前に確認することが大切です。

家賃支払い用のクレジットカードを発行しようと検討している方は、必ず利用可能なカードを確認してから発行するようにしてください。

現在利用しているカードが支払いに利用できない場合は、家賃支払い用の新しいカードを発行するようにしましょう。

家賃のクレジットカード払いに関するよくある質問

家賃のクレジットカード払いに関するよくある質問にお答えします。

クレジットカード払いにしようか迷っている方はぜひ参考にしてださい。

家賃をクレジットカード払いにする方法は？

家賃をクレジットカード払いにするためには、まずカード払い可能な物件などうか確認しましょう。

クレジットカード払いを重視する場合は、カード払い可能な物件のみ紹介してもらうよう不動産会社に相談してみてください。

カード払い可能な物件であっても、どのカードを利用してもいいというわけではないため、利用可能なカードを確認することも大切です。

カード払い可能な物件で、支払い可能なクレジットカードを持っている場合は、不動産会社にカード払いしたい旨を伝えればカード払いできます。

家賃をカード払いにすると手数料は発生する？

家賃をカード払いにした場合、入居者が手数料を負担することはありません。

手数料を負担するのは貸主側です。

入居者が家賃を支払うと、カード会社が手数料を差し引いた金額を不動産会社に支払います。

そのため入居者が手数料を負担することはありません。

家賃をカード払いできない理由は？

家賃をクレジットカード払いできない理由は、貸主側がクレジットカードの手数料を負担したくないからです。

これまでカード払い可能な物件が少なかった理由にも、手数料の問題が関係しています。

クレジットカード払いにすると貸主側には手数料が引かれた金額しか支払われません。

そのため、手数料を支払いたくない貸主側はクレジットカード払いを不可としている場合が多いです。

家賃をカード払いにするデメリットはある？

家賃をカード払いにするデメリットはあまりありませんが、注意点はいくつかあります。

クレジットカードで家賃を支払う場合、クレジットカードの限度額を超えてしまったり、口座残高が不足してしまったりすることがないよう注意が必要です。

またカードによっては家賃がポイント付与の対象にならない場合があるため、事前に確認する必要があります。

家賃のクレジットカード払いを検討しましょう

本記事では家賃のクレジットカード払いについて解説しました。

家賃の支払いはもともと銀行振込や自動引き落としが一般的でしたが、キャッシュレス化が進むに連れてカード払い可能な物件が増えてきました。

家賃をクレジットカードで支払うと、ポイントが貯まる・支払い忘れを予防できる・支払いのタイミングをずらせるなどのメリットを得られます。

ただしカード払い可能な物件であっても、好きなカードで支払えるわけではないため、不動産会社に利用可能なカードを確認することが大切です。

家賃をクレジットカードで支払いたいという方は、ポイント還元率や年会費の有無などを確認し、支払いに適したクレジットカードを選ぶ用意してください。